CIMについて

 
CIMとi-Constructionは土木建設分野で成果を上げており、国土交通省は2025年までにCIMやi-Constructionを活用することで生産性を2割向上することを目標にしています。

CIMは「Construction Information Modeling/Management」の略称であり、建築分野における「BIM」の考えを、土木建設の分野に拡大した日本独自のモデルです。

土木建設分野で必要となるプロセス、「調査・測量」「設計」「施行」「検査」という一連のサイクルの中で三次元モデルを共有化し、土木建設で必要となる情報を一つのモデルに集約するのがCIMモデルとなります。

そして、そのCIMを基調とし、ドローンやICT建機などに代表されるICTを活用して業務の効率化を図ることで、 労働状況の改善や利便性の向上をも目指したものが「i-Construciton」と呼ばれる国土交通省が推進する新規の土木建設のモデルとなります。

新3K = 「給与」「希望」「休暇」

土木建設分野における従来のイメージを刷新すべく、「i-Construciton」によりスマート化を行い、「2025年には労働生産を2割向上させること(2015年比)」を国土交通省は目標に掲げています。

CIMとi-Construcitonの進展

 
CIMとi-ConstructionはBIMと異なり日本で独自の進展を果たし、200件に及ぶ試行が行われ、その生産性と業務効率性の高さが評価されています。

CIMは2009年に提唱され、2015年の間に165件にも登る数の試行が行われてきました。そして、そのCIMの試行を活かし、ICTを統合した新規の土木建設のモデルとして「i-Construciton」が提唱されました。

従来の手法とi-Construcitonには大きな方法論の違いがあります。

《従来の手法》
「測量」:人手と時間を要した、トータルステーションによる測量
「施行」:設計図から施工土量などを算出。検査と施工を繰り返して整形
「検査」:人力による計測。書類による検査
「維持管理」:定期的な巡回や、トラブル発生時の対応

《i-Construciton》
「測量」:ドローンによる、プログラム化された三次元測量
「施行」:三次元データをもとにした、ICT建機による自動化施工
「検査」:ドローンなどで作成した三次元モデルによる検査
「維持管理」:三次元データを参照した、保守・営繕管理

i-Construcitonでは、自動化施工と呼ばれるICTを活用した省力化・業務効率化を主とし、また印象のスマート化を促し、労働生産人口が大幅に減少する日本において、 効率的に業務を進めると共に、若年入職者の確保を目的としています。

そして、BIMと異なりCIMとi-Constructionは独自の進展を果たし、その生産性と業務効率性の高さが評価され、土木建設分野におけるニュースタンダードとなろうとしています。

CIMとi-Constructionの今後

 

日本は現在、人口減少社会に突入しています。2010年に8103万人いた生産年齢人口が、2060年には半数近い、4418万人までに減少することが予想されています。

特に建設業界では高齢化が顕著となり、労働者の確保や業務効率化が喫緊の課題となっています。そうした中で、i-Construcitonは労働状況の改善やICTを活用したスマート化、 並びに業務効率化の要として、2025年までのロードマップも作成され、政府主導のもとに強固に押し進められていく計画となっています。

弊社はドローン測量分野における世界初のISO/IEC17025:2005の認定機関として、i-Construcitonの中の「測量」や「検査」「維持管理」などで使用されるドローン測量や、 3Dモデルの作成を実施する他、ドローン関連のコンサルティングサービスを行っています。

ドローン測量やドローン関連でお悩みの方は、お気軽にお問合せ下さい。